過去ログ - 弟子「そ、某を、是非とも弟子に!」剣士「めんどくさすぎワロタ」
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57: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:10:12.70 ID:N+Z7/Leeo
女騎士「もともと、名家は、代々経済に強い家のようですわ。長子こそ軍属ですが、家系を追うと非常に稀な例と言えます」

女騎士「こちらが家系図ですが……財政大臣や税務官などを務めています。貴族の身分を捨てて商人になった者もおりますわ」

女騎士「何かと投資をしているという噂も聞こえておりました」
以下略



58: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:11:26.60 ID:N+Z7/Leeo
剣士「……よし、整理しようか。まず名家の当主が香辛料運搬船に投資するも、災害によって沈没。回収不可に」

女侍「その損害を埋める策として、試合のプール金を利用することにした」

女騎士「具体的には選手の死亡によって『試合不成立』とすることで、帳簿上で細工をして返却率を操作」
以下略



59: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:15:35.40 ID:N+Z7/Leeo
剣士「それを帳簿の操作によって、丸ごとポケットに入れることが出来れば……」

女騎士「……それどころの話ではありません。『死亡事故』により、御前試合の以降の試合は、全て中止となったのです」

弟子「そうだ! ということは……」
以下略



60: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:16:19.36 ID:N+Z7/Leeo
弟子「」バンッ!!

女騎士・女侍「「!!」」

弟子「……あ、兄は…………このような、企みのために……っ!!」ギリッ
以下略



61: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:17:02.39 ID:N+Z7/Leeo
女騎士「よくお考えなさい。貴方が頼りなくして、お家が保つと思ってらして?」

女騎士「貴方がやるべきは、お兄様の死に泣くことではありません。もうそんな時期ではありませんわ」

女騎士「貴族たるもの。感情を露わにするときも、そう、悲しむときも、立ち直るときも、優雅に、ですわ!」
以下略



62: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:17:45.98 ID:N+Z7/Leeo
女騎士「ですが、これはあくまでも『こう考えれば辻褄が合う』というだけのお話ですわ」

女騎士「やはり、確たる物証とは言えません」

剣士「ふむ……となると、残る手段は……まぁ、シンプルにいくか」
以下略



63: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:19:45.92 ID:N+Z7/Leeo
――数日後 夜 名家の屋敷


名家「さぁ、これが3ヶ月前、御前試合の報酬じゃ」

以下略



64: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:22:31.90 ID:N+Z7/Leeo
名家「これから、どうする気じゃ? 良かったら、わしの護衛として雇っても良いぞ?」

黒剣士「…………そちらには関わりないこと」スッ

黒剣士「…………失礼する」スタスタ
以下略



65: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:24:09.35 ID:N+Z7/Leeo
――王都の外れ、北へ伸びる街道


黒剣士「…………」ザッザッ

以下略



66: ◆ClmoeYz2r6[saga]
2012/07/27(金) 22:26:20.81 ID:N+Z7/Leeo
黒剣士「…………仇討ちか」

剣士「そうだね。だが、俺じゃない。助太刀もしない」

黒剣士「…………俺の後ろ側に隠れている小僧か。挟み撃ちのつもりか?」
以下略



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