過去ログ - P「拙者はぷろでゅーさでござる」
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22:>>1[sage]
2012/07/29(日) 13:32:03.67 ID:rxNWLLFR0
その夜。言われた通りに事務所に来てみると貴音だけではなく、何故かプロデューサーが居た。相変わらずの侍姿だ。
律子「プロデューサー?どうして貴方も……」
貴音「私がお呼び致しました」
律子「貴音が?何のために」
貴音「律子嬢。申し訳ございません。この件は正直、私だけでは到底手に負えないのです。なので、プロデューサーに律子嬢の話をして協力してもらうように頼みました」
貴音が申し訳なさそうに謝る。
律子「別に、あれがどうにかなるんだったら、何でもいいわよ……」
疲れきった声が出た。色々私なりに試したのだ。医者に相談してみたり、睡眠薬を飲んでも結局変わらなかった。あと残された時間はもうない。
藁にでもすがる思いで貴音に相談したのだ。これがどうにかなるのだったらなんでもいい。
P「秋月殿。拙者にもう一度、秋月殿の口から今の現状を説明してはくれまいか」
すっと前へ出て、こちらを見つめるプロデューサー。知り合ってまだ1週間ちょっとだが、今まで見たことのない真剣な表情に私は思わずたじろいだ。
すぐに私は話し始める。
私の話が終わると、一つ頷いた。
P「四条殿の言う通りでござるな。間違いない。『猿夢』でござる」
律子「『猿夢』?」
P「質の悪い猿たちが人の夢を使って悪さをする事でござるよ。秋月殿の見た小人というのも猿でござろう」
そういえば、そんな感じだった気がする。
P「これが現実を帯びた話ではなく、魑魅魍魎の世界であることは理解できるでござるか?」
律子「……えぇ」
それくらい、さすがの私でも理解できた。あれが現実を帯びた、科学的証明されるなにかであれば逆に驚くくらいだ。
P「悪夢を見せる類は沢山あるけれど、質の悪い類であり極悪なものでござるよ」
P「そして、秋月殿が危惧されている通り、間違いなく次は秋月殿の番でその夢を見れば確実に死ぬでござる」
律子「……」
P「だが、そうは拙者がさせまいて」
律子「でも、どうやって……」
P「簡単でござる。秋月殿には眠ってもらって、拙者がその夢に入るのでござる」
律子「……は?」
少し笑みを浮かべてプロデューサーは刀をポンポンと叩く。
P「拙者が悪いお猿さんを成敗致そう」
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