633: ◆7usAPPBzDI[saga]
2012/09/29(土) 00:17:42.85 ID:7jHu8Lix0
士郎「・・・・・・」
・・・なるほど。平等と公平とはそのような意味の違いがあったのか。すこしずつわかってきたかもしれない。
しかし、それが正義と何の関係があるというのだろうか。
そんな俺の考えを見透かしたように君尋は話を続けた。
君尋「そして正義とは「公平」なものだ。一定のルールを守らせる、それが正義。よく言う「お互い違う正義がある」なんてのは、つまりお互い譲れないルールがあるということ。だから平等は正義になりえない」
士郎「正義は公平なもの・・・」
君尋「そうだ。
そしてそのルール作りもまた大変だ。公平はルールを守っている状態なんだから、そのルールは矛盾しちゃいけないんだが・・・この世に完璧なルールはないからな。
たとえばある正義は「数」だけですべてを決めようとした」
数ですべてを決める・・・!?
もしそんなものが正義なのだとしたら、それは間違っている。
士郎「多数のために小数を切り捨てなきゃいけないなんて間違ってる!」
正義の味方は冷酷非情であってはいけない。10年前の火災の時に、理不尽な死に追い詰められた俺を救ってくれた爺さんですらあきらめた夢が、そんな冷徹なものであるはずがない。
君尋「・・・そうだな。そうかもしれないな」
俺の反論を、君尋は肯定した。
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