過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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燈可奈弁X
◆WxhrC2Qhtw
[saga]
2012/09/02(日) 02:29:24.10 ID:3FHGFNhP0
>>104
「あ、それはちゃんと」
「分かってる」
言いかけるアイシャに、エバは鋭い口調で言った。
「サポートも演習も論文も120点満点。だから言ってるんでしょ!
そんなの、いくらあなたが優秀でも一人の人間がやる事じゃない。
なまじ優秀だから、そうやって壊れた女は何人もいる。
ご丁寧に図書館の貸出枠を数学書とレシピ本で折半して、
それで、燈馬はあなたに心から感謝して頼り切り。それでいて、間違いの一つも決して起こらない」
「Q.E.D.エバ、知り合いにCIAエージェントでもいるの?」
「分かるわよ、そんなの。
それでも、女としてでも何か一つでも報われる事があればいい。
なのに、アイシャ、あなたみたいな娘が陰の女なんて冗談じゃないあいつ何様のつもりよっ!」
「エバ」
「ごめんなさい、言い過ぎた」
「報われるものはある」
「アイシャ」
「エバ、ロキも、心配してくれるのも
二人が燈馬の事を知ってて私の事も一緒に客観的に見てくれて的確な分析なのも分かってる。
私も、私自身の心を全て分かってる訳じゃない。
でも、今は大事な時、それは個人の事だけじゃない。悠久の歴史に永遠の光が一つ加わるその時」
「そうなの?本当にそうなの?」
「ええ。燈馬なら出来る。多くの先人達、そして私にも出来なかった、
絶対不変の美しい真実。燈馬はそれを見つけ出す事が出来る。
私は、新しい歴史を、一番にそれを見る事の出来る場所にいる。
その時、私の中の真実も分かるのかも知れない」
「勝負はお祝いの花火と共に、うん、悪くないわね」
エバが、ふっと悪い笑みを浮かべる。
「絶対不変の真実、それを探すのがあなた達でも、
この分野にだけはそんなもの、絶対の結論なんて存在しない。
どうせ、アイシャは言い出したら聞かない娘なんだしね」
やれやれと言う笑みを浮かべるエバに、アイシャはちょっと肩をすくめて小さく頭を下げた。
エバの合図で、マスターがアイシャにグラスを差し出す。
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