過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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114:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/03(月) 03:42:37.99 ID:qhQB4KkO0
>>113

「ケータイ小説でもなかなかお見かけしないわね」

「燈馬の事も、アイシャがロキの代わりに、数学者に徹して側にいてくれたら、
もしかしたら傷は浅くて、いや、あの燈馬が見付けた閃きなんだから、
アイシャが一緒に本気になってたら或いは、なんて。
それが、結局燈馬はアイシャを抱えて壁に激突。

誰も悪くない、ロキも悪くないのに、
ロキは直接じゃなくても自分の不甲斐なさをアイシャにぶつけて益々自己嫌悪。
正直、アイシャの旅立ちが決まるまで、私も消化器系で通院して5キロは落とした」

「あなた達との関係はそれで終わり、ではないわね」

「関係が修復したのはあちらでの授賞式に呼ばれた時。
だって、ぐっと大人の女性になったアイシャが自分で美しいものを見付けた証明だったから。
ロキは論文読みながらオニオンスライスの製造に余念がなかったみたいだけど、
あれは、本物の彼氏連れて来たら心配性のお兄ちゃんと拳で語り合う事になるわね。
苦い思い出もちゃんと糧になって、あの娘は強かった。だから、やっと又、美味しいお酒が飲めた。
燈馬とは連絡が取れなかった、その事だけが心残りだった」

 ×     ×

「江成姫子さん、ご存じですか?」
「ええ、ミステリ同好会で一緒でしたから」
「彼女は今は何を?」
「弁護士をしていると聞いています」
「彼女と会った事は?」
「実家を出てからは一度も」

「では、燈馬想と彼女の関係で何か聞いていますか?」
「江成さんが何かトラブルに巻き込まれて、それで燈馬君がお金を貸したと燈馬君から聞いています。
燈馬君、特許とかでかなりの資産持ってるって、知ってますよね?」

「では、燈馬想が最近江成姫子に会ったと言う事は聞いていますか?」
「ええ、昨日の夜にお酒を飲みに言ったと燈馬君言ってました。
そもそもあなた達が江成さんの所まで聞き込みに行くから、
江成さんが心配して燈馬君の所まで行ったんです」

二人の刑事の僅かな沈黙を見て、可奈ははぁーっと息を吐いた。


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