過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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118:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/03(月) 03:53:53.46 ID:qhQB4KkO0
>>117

「これだけは覚えておいて欲しい」
「はい」
「水原警部は、君の事を本当に、息子の様に可愛がっていた。
その信頼に恥じる生き方だけはしないで欲しい」
「はい」

想は、笹塚の目を見てしっかりと言った。

 ×     ×

自宅で携帯電話を手にした想が、メールボックスのメッセージに従い電話を掛ける。

「優?久しぶり。琴音ちゃん元気?」
「想もすっかり伯父さんだねー。もー、あの年頃って怪獣よ怪獣。
ちょっと目を離すとどこ行っちゃうか分かったモンじゃないし。ホント誰に似たんだか」
「それで、今日は?」
「うん、それなんだけど…」

少しの間、想は黙って説明を聞いていた。

「間木照子?」
「うん、ルポライターだって言ってた。
天才数学者にしてかつての高校生シャーロック・ホームズの事を取材してる、って。
想は嫌がると思ったんだけど、上の方に根回しされてて断れなかった」
「どんな人だった?」

「黒髪の日系美人。出身が日本なのは間違いないと思う。
だけど、LAの日系人社会に馴染んでる。
それから、警察関係の仕事でキャリアを詰んでる。これも、FBIだと思う。
警察官にはなかなか消せない癖がある。その中でもFBIは司法省直属。
それに、長い間徹底したWASPの巣窟だった。今だとそれを全然匂わせない人もいるけど、
彼女は女性、日本人だからこそ強く適応してたタイプだと思う」

今回はここまでです。
続きは折を見て。


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