過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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127:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/06(木) 04:32:36.40 ID:EZgLHkXD0
>>126

「ご心配をお掛けしまして。あの、それよりも燈馬先輩」
「はい」
「水原先輩、それに燈馬先輩、又何か事件に巻き込まれたとか?」
「そちらにも警察が?」
「はい。昔の事、先輩、水原先輩燈馬先輩の事を聞いていきました」
「なるほど」

想は、敢えて思案顔をするが、本来そんな事は最初から分かり切っている事だった。
想は、無言で新聞のコピーを彼女に差し出す。

「この人が、水原さんの元夫です」
「殺され、じゃあ、この事件で」

「ええ、警察は水原さんに疑いを持った様です。
水原さんにも確かめたんですが、かなり質の悪い男だったらしくて、
離婚する前も後も暴力や金銭のトラブルが色々あったので自分が疑われるのも仕方が無いと」

「それで、水原先輩は?」
「もちろん水原さんは犯人ではありません」

想の言葉に、彼女は胸を撫で下ろしている。

「でも、少々厄介な事になっているのは確かです」
「厄介な事、ですか?」
「ええ。警察は未だに水原さんを疑っています。しかも、僕まで巻き込んで」
「燈馬先輩を」

「ええ。今、水原さんの近所に住んでいる事もあって、
昔からの付き合いで共犯説も大真面目に考えている様です」
「そう、ですか」

「刑事だった水原さんのお父さんは既に亡くなっています。
水原さんも中学生の娘さんと二人暮らし、生活も決して楽ではない。
自営業者ですから警察が変に動くとそれこそ生活に直結する」

そこまで言って、想は、すっと正面を見据える。

「お願いしたい事があるのですが」


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