過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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138:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/08(土) 14:02:44.62 ID:q3Cr0rec0
>>137

「イギリスからの報告以来、彼は信頼のおける要人の特使として事態の収拾に奔走していたらしい。
せめて国内で公正な処置をする、それが一番だと国内を説得し無闇な外部介入を押さえる、
そのための時間を稼ぐ絶望的な交渉だったともね。

だが、燈馬想がついていた政府要人は外遊中に巨額の契約の大前提が引っ繰り返った事で
スポンサーの各国政府やメジャーとの交渉のためヨーロッパに釘付け。

燈馬想は国中を奔走する中で何者かに拉致されて海賊船に監禁された。
公海上で保護された時には内戦が勃発していた。
彼の事を懸念した友人と早々にあの国を見限って深入りを恐れたメジャーが手回ししたらしいが、
彼にとってはいい事だった、と言うべきなのだろうな」

「拉致監禁されてる間に内戦、ですからね…」

「開発事業の中止で経済的に大打撃を受ける内外の勢力が国粋主義を称して武装蜂起した。
一連の流れを国外の陰謀による侵略行為であると表明して、
従来の政府議会報道をそれに協力するスパイとして武装占拠、監禁、中には殺された者もいた。
燈馬想がそこに残っていたらまず同じ目に遭っていた筈だ。

内戦自体は比較的短期間で収拾したが、彼の同僚、友人知人も少なからず犠牲になった。
ウィスキーを舐めながらそんな事を冷静に話していた。私は聞いていただけだった。
それだけでも、少しは楽になったのだと信じたい」

 ×     ×

「内外に受けの良かった私をシャッポにする腹で、
敢えて外遊中の私を秘かに拉致して何等かの手段で言う事を聞かせようとしたみたいね。
もうそんな段階じゃなくなってたし、私も安く見られたものだわ」
「でも、外遊中とはいえ、よく無事に逃れましたね。
むしろ欧米の側でも莫大な利権を諦め切れない勢力がこの際力押しして強奪しようと動いていた筈」

「燈馬の人徳、かしらね。彼を案じた人脈の要請で、
超大国のトップすら左右すると噂されるとある国際的な情報機関が動き出していた。
本国中央での決起は痛恨時だったけど燈馬や私、他にも致命的な第二波はそれによって最小限に回避出来た。
愚か者達に使われたゴロツキが血迷って、再調査に訪れていた欧米の学者やジャーナリストを手に掛けた。
国にとっても人道的にも本当に痛恨時でしたが、これによって臨時政府とやらの命運は早々に決していました」


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