過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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15:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/11(土) 02:19:15.12 ID:9RA2XFou0
>>14

「水原さん」

立ち上がった想が、可奈に近づく。

「立って下さい」
「う、うん…!?」

ゆらりと立ち上がった可奈が、想に抱き付かれて目を白黒させる。
その脇では、座り込んだままの美里が目を見開いて口の前で拳を握る。
想は、そのまま掌で可奈の腹や背中、腿をさらりと撫でたが、可奈は何も出来ない。

「分かりました」

その言葉に、可奈がぶるりと震えた。
想がゆっくりと可奈から離れ、可奈が座り込む。
もう一度片膝をついた想が、袖の中に引っ込めた掌で床に転がるスノーグローブを持ち上げてみる。

「水原さん」
「な、何?」

スノーグローブを置いた想が問いかけ、
返す声が乾いているのは本人が一番自覚していた。

「どうやってこの男を殺した、んですか?」

「う、うん。あのね、こいつ、こいつさ、
やっと、やっとね、引っ越してお店開いてやっと、これからって時に家に来てさ、
それで、お金、お金せびって美里にも、美里にも近づいてキャバクラで働けとか、
それで、それでずっと、又ずっと付きまとってやるって。

それで、私、私ね、私もう我慢出来なくてそれ、それで後ろからガーンって、
そしたらもう後戻り出来ないでしょ?こいつも結構しぶとくってさ、
もう、気が付いたらそれ、その炬燵のコードでぎゅうぎゅうに絞め殺して、

殺さ、ないと駄目だったから、生かしておいたら何、されるか、
後、後は警察で話すから。警察で話すからお願いだから、
もう許してお願いだから、もう私が殺したって事で証明は終わってるんだから、
犯人が自白してるどこにでもある殺人事件、名探偵なんて必要ないの。お願いだから警察呼んで…」


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