過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
1- 20
171:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/20(木) 15:38:06.27 ID:1fyYv7RQ0
>>170

「お帰り、森羅」
「ただ今、立樹さん」

目と目を交えての挨拶。その後で、森羅はその場にしゃがみ込んだ。
つい先ほどまで空気を読んで控えていた老いた留守番がひょこひょこと表れ、主に頭を撫でられる。

「あーっ、疲れたぁーっ。立樹さん、お風呂入れる?」
「大丈夫、ちゃんと閉店後二人貸し切りで話付けてるから」
「やったっ」

「その代わり明日の朝はキリキリ働いてもらうからね。アルゼンチン、どうだった?」
「うん、アサド美味しかった。新しいソースの配合教えてもらったから」
「じゃあ、今度作ってね」
「うん。他にもあーでこーでそーでかくかくしかじかで」

立ち上がった森羅が両腕を広げ、
相変わらず、立樹は組んだ指を顎に乗せてのんびり聞いていた。

「あの人は?」
「うん、何か日本人の下僕が一人増えてたけど元気だったよ」
「そう」
「それで、メールでなんか変わった事があったの?」
「うん、ちょっとね」

立樹が概略を説明する。

「間木照子、ねぇ…どんな人だった?」
「アメリカのルポライターだけど日本人、結構美人だったけど」
「ふーん」

 ×     ×

「こんばんわー」
「あ、泥棒」
「泥棒じゃないわよっ!」

椅子に掛けて鉛筆を手にスケッチブックに向かっていた森羅とその傍らの立樹の同時発言に、
ベランダからの闖入者はすかさず切り返す。
闖入者と言うのは、ベランダ自体は通用口なのだが入って来た人物が主に問題だった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
311Res/431.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice