過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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172:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/20(木) 15:40:21.75 ID:1fyYv7RQ0
>>171

「ったく、あんな隙だらけで、泥棒だったらさっさとこの辺の本物一つや二つ持って帰ってるわよ。
そっから偵察したらあんまりあっつあつで火傷しそうだったから今まで待ってあげてたんでしょ」
「森羅、この和泉守兼定、本物だっけ?」
「ああ、そっちの方天画戟、伝説に近い出来だって職人さんが言ってたから。で、何の用?」

森羅は実にぶっきらぼうに尋ねる。

「帰国したってから来てやったのに、つれないなー」
「当たり前だろ。大体、ついこないだまで」

「そうそう、同じホテルの同じシングルの部屋で
三日三晩一緒に過ごしてたってのにホントつれないんだから。
流石にあのバスルーム二人で入ったらきっつかったわねー。
大体、いくらシングルってったって二人で潜るには狭すぎるのよあのベッド」

「それはっ!君が変なもの持って来たからメキシコやコロンビアのカルテルとか
アメリカとイタリアのコーサ・ノストラにユニオン・コルスに三合会タリバン系麻薬組織まで
総出で血眼で町中を、えーと立樹さん、どちらにお電話なさっているのでしょうか?」

「オッケー、話付いたから。道場空いてるって言うから
お風呂の前に一汗流していきましょうねー」
「イシシシ…ん?何か見付けたの?金になる?…うげっ」
「知ってるの?」

その、脂汗を流してのけ反った態度に立樹が尋ねるが、
その質問にもつつつーっと視線を反らして答えない。

「これは…」
「ビア警視」

勝手知ったる博物館、
今度は欧州刑事警察機構ビア・ブルスト警視がスケットブックを興味深げに覗き込んでいる。

「何であんたまでいるのよっ!?」
「彼の帰国と同時期にお前も入国しているからな、ここに集まる見込みが強かったからだ」
「このストーカー!」
「それでビア警視、彼女の事知ってるんですか?」

立樹が本題に入る。


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