過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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173:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/20(木) 15:43:10.16 ID:1fyYv7RQ0
>>172

「ちょっと見せてくれ…彼女とはどこで会った?」

ビア警視の質問に、立樹があらましを説明する。

「ルポライターの間木照子か、なるほど」
「ビア警視?」
「南空ナオミ、FBIよ」

答えあぐねているビア警視の後ろから、痺れを切らした様に吐き捨てる様な声が聞こえた。

「FBI?」

ビア警視に睨まれてのアッカンベーを視界の片隅に、
森羅の口調も真面目なものとなった。

「南空ナオミってどんな人だった?」
「切れ者だ、そして手段を選ばない」

森羅の問いにビアが即答した。

「しぶとく生き残ってるコーサ・ノストラのファミリーの一つを摘発するために、
彼女は当時資金源になっていた盗難美術品のブラックマーケットに狙いを付けた事がある。
盗品の流通に関わって一人のブローカーが突破口になる、そう睨んだ彼女は、

上や連邦地検に話を付けて囮、潜入、盗聴、司法取引、
ありとあらゆる手段と地道な捜査、鋭い先読みでブローカーの周辺を徹底的に締め上げた。
ブローカーに生涯刑務所に入るかシンジケートの全てを喋って第二の人生を送るか、って勢いでな」

「ま、お役所の縄張り争いで水泡に帰した、ってのが実際みたいだけど」
「どういう事?」

ふんと鼻を鳴らした意地悪い言葉に、立樹が尋ねた。

「ああ、この世界の事だからね、捜査官の事はとにかく僕も顛末は聞いてるよ。
FBIはブローカーを追い詰めてコーサ・ノストラ立件の証人として抱え込もうとした。
証人保護プログラムで全く別の名前を与えてね。
だけど、ユーロポールはあくまでこれまでの美術品闇市場の中心人物と目していた
ブローカー本人の立件にこだわっていたけど、
EU圏内でもイタリアのDIAはFBIに近い立場を取った」


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