過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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180:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/24(月) 15:32:40.73 ID:2okgrC/F0
>>179

草薙は、黙って書き付けた手帖のページを破りナオミに渡す。
それに目を通したナオミは、一度、強く瞬きをする。
喉が動き、元々色白な肌から血の気が引いている。
どうやらビンゴだ、と、草薙の刑事の勘は囁いていた。
だが、先ほど紹介された彼女のキャリアに恐らく偽りはない。
その筈なのだが、今、彼女が封じ込めようとしている動揺は尋常ではない。
湯川と言い、一体何が見えているのか。それを聞きたい所だ、が、

「後は、今言った手順で」
「感謝します」

ナオミは、深々と頭を下げて草薙に背を向ける。
近くに駐めたナナハンでその場を離れた。

「ありがとう」
「私は私の勘を信じた。
しかし、率直に言って、得体の知れない民間人です。これで何かあれば」
「全責任は私が取る。その時は」

さああと川風が冬の枝葉を揺らす
近くで声楽家が練習をしているらしい。アメイジング・グレースが厳かに響く。
一筋、二筋、雲間から陽光が降り注ぐ。

「再就職だな」


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