過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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183:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/09/24(月) 15:41:58.74 ID:2okgrC/F0
>>182

「おかあさん、おかあさんっ!?」

美里に肩を揺すぶられながら、可奈はまだ咳き込んでいる。

「み、美里?」
「おかあさん!?どうしたのおかあさん大丈夫っ!?」
「う、うん、大丈夫。お帰り、美里」
「で、でもっ」

言いかけた美里が、言葉を失う。

「美里、美里…」

ぎゅっと、力強く抱き締められていた。
そうだ、何がどうあれ人一人殺したんだ、反吐を吐くぐらい無い方がおかしい。美里は改めて思い知る。
もっと言うと、本当なら、自分の知っている母親、水原可奈なら間違いは間違いとして自首したかった筈だ。
それすら、罪を償う事すら妨げている存在がある。

「おかあさん、おかあさん…」

美里は可奈の背中をさすり、少しの間そうしていた。
そんな美里から可奈はゆっくり離れて、手洗いとうがいを始める。

「だ、大丈夫?」
「うん、大丈夫。うぇー、これ、お水で沈没して以来だよ」

ついでに顔を洗い、美里に向けてにっこり笑みを向ける。

「じゃ、ご飯の支度しようか」
「本当に大丈夫なの、おかあさん」
「うん、大丈夫、全然大丈夫」

そういう可奈は、本当に何かさっぱりした様だった。

「うん、大丈夫だから、美味しいご飯食べて元気にね」
「うん」

今回はここまでです。

「真夏の方程式」映画化 取り敢えず ネ兄

続きは折を見て。


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