過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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:
燈可奈弁X
◆WxhrC2Qhtw
[saga]
2012/09/28(金) 04:08:21.62 ID:k287Jim90
>>184
× ×
「毎度ありぃ」
ひらひらと手を振りながら縄のれんをくぐって出て来る想を見て、
さっと隠れた一人の工員が秘かに嘆息する。
彼は同じ職場で想とは割と長い付き合い、と言うかこのお話しの最初の方から登場している。
赤ら顔で独り帰路につく想をそうやって黙って見送った訳だが、
この辺は職場の工場の縄張りでもあり同僚を見かけても不思議ではない。
問題なのは、最近の想の行動だ。
彼は、昨夜も出くわす形でおでん屋の屋台で想と席を同じくした。
想は熱いコップ酒、焼酎のお湯割りでしめて概ね聞き役で座っていた。
まあ、そういう事は今までも無いではなかったが、
本格的にまずいと言うのは昼間を見れば分かる事だった。
× ×
「いらっしゃい」
漫画本から入口にチラリと視線を走らせた若い工員は、
「あちゃー」と言う思いだった。
「ラーメン一つ」
「はいよ」
チェーン店でもない、割と長い事やってるラーメン屋。
地理的な関係で工場からの常連も多い。
そこに、こうやって燈馬想が現れてカウンター席で注文をする。
これは、いよいよもってちょっとまずいかも知れないと、想を知る若い工員は思う。
昨日など、コンビニ弁当を広げていた。
夜は夜で、少し過ぎるぐらいに酒を過ごして帰宅してる。
ここの所、少し続き過ぎている。
想の周辺では気付き始めている頃だが、だからと言って口に出す者はいない。
あのおばちゃんの前で口に出した日には自分は真っ先にシェルターにダッシュする自信があるが、
相手が想では、機会こそ少ないもののにっこり笑って人を斬る恐ろしさを身近な人間はよく知っている。
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