過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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207:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/11(木) 22:37:51.22 ID:7fJDHbYL0
>>206

「水原さん、分かりますよね?」
「知らない事は答えられない、だよね」

諭す様な想の質問に可奈が答え、想が頷く。

「どうしてあそこに水原さんが?」

想に問われた可奈は、自分の腰の辺りを手で叩く。
その行動に倣った想は、コートを裏返し縫い目を引き裂いた。

「これ…」

縫い目の中から想が取り出したのは、想が可奈に渡した携帯だった。
目の前で可奈が右腕を体の前で折り曲げて一礼し、想が腰を抜かした。

「どう、して…」
「ブッカーズって呑みやすいのに普通のバーボンと20度ぐらい違うからねー。
私も前に、バーボンだって言うからお相手したら目ぇ回しちゃってあれは危なかったなー」
「危なかったって」
「知りたい?」

可奈がにいっと笑い、想はつーっと視線を反らす。

「なんか私の彼氏候補の周辺に妙なストーカーが出没し始めたからね。
前の仕事でそういう話は時々聞いてたし。
で、考えた訳よ。相手と手段の見当はすぐに付いた訳だけどさ、誰の名義なんだろうって。

多分、自分の名義じゃないってのは本当だろうし、
あんまり裏の方面に関わる事まではリスクの関係でしないんじゃないか。
誰かに頼むとして、妙に頭が良かったり性格がまずい人も使えない。

で、思い付いた名義人候補を一人ずつ当たって行こうと思ったんだけどさ、
ま、一人目でカマ掛けたら一瞬で引っ掛かってくれたよ由美子ちゃん。
後は名義人の権限でね、こっちから居場所分かる様にさせてもらって」

「は、ははは…」

想は、腰を抜かしたまま乾いた笑いを漏らすばかりだった。


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