過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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208:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/11(木) 22:40:14.50 ID:7fJDHbYL0
>>207

「それでさ、燈馬君の動き方が色んな意味でおかしかったからね。
上手く言えないけど、ま、昔のよしみで勘が働いたって言うのかな?
そうやって燈馬君の事監視させてもらったらあの修羅場だったって事」
「そういう、事ですか」

体勢を立て直しつつも、まだどこか釈然としない口調で想が言った。

「そういう訳でさ」

可奈が言葉を続けた。

「私は、何の罪もない人を殺した。私が自分の罪を隠蔽するために」
「水原さんは、僕を…」

想が言いかけ、可奈は首を横に振る。

「そうやってどんどん人の道を外れて、それでも何も無かった様に、私は生きていく。
もちろん人殺しなんてしたくない、
幸いまだそれで快感を覚える所まではいってないけど、綻びは力ずくで塞いでね。

そうやって、どんどん綻びが大きくなって、いつか警察が紙切れを持ってドアを叩く。
少なくともこの日本ではそれが普通の事で、お父さんもずっとそうやって、
みんなが平和に暮らしていくにはそうじゃなきゃ困る訳で」

「その通りですね」

可奈の至って当たり前の解説に、想もふっと笑って答えた。

「でも、私はそうする」

その言葉を聞いて、想がどさっとベッドに座り込む。
そして、ポケットから取り出したスキットルに口をつけ喉を鳴らして流し込む。

「私もいいかな?」

想は、隣に座った可奈に革張りのスキットルを渡し、可奈もその中身をごくりと呑み込む。

「どうぞ」
「ありがと」

可奈が、想が渡した板チョコをパリッと噛み千切る。


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