過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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231:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/25(木) 16:00:15.58 ID:/rFIaedz0
>>230

「母と燈馬さん、付き合ってたんですか?」
「答えはノー、二人は形の上ではとてもいい友人でした。
但し、あなたの言う通り、間近で見ていればそれは分かるものです」
「想像つく」
「そういう事です」

「江成先生は」
「え?」
「江成先生は燈馬さんの事、どう思っていたんですか?
一緒の同好会で今回も真っ先に依頼が来るって、信用されてますよね」
「まあ、その前に彼に借金していると言う事情もありますけどね」

そう言いながら、母親譲りか結構頭の回転も早いと、姫子は改めて思い直す。

「特に頭脳労働においては実に頼りになる善き友人、それが答えと言う事にしておきましょう」
「なんか含みのある言葉ですねー」

思春期の女の子のこう言って食い付かないと思う方が間違えている。

「そうですね、彼を恋人とした高校生活、確かにユニークで実りあるものだったかも知れない。
能力がある上に芯は実に誠実な男性です」

姫子と目が合い、美里は頷いていた。

「只、はっきりしているのは、欠片でも恋愛感情があったとしても、
母熊が仁王立ちしている真ん前から
子熊をかっさらってでもと言う程の強い想いではなかった、そういう事です」

姫子の返答は、美里が吹き出すに十分なものだった。

「いっ」
「どうしたんですか?」

微笑みながら後頭部を掻いていた姫子の声に美里が聞き返す。

「引っ掛かったみたい、弁護士って言っても零細事務所は貧乏暇無し」

そう言いながら、姫子は自分の鞄を漁る。


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