過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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燈可奈弁X
◆WxhrC2Qhtw
[saga]
2012/10/29(月) 02:31:14.26 ID:gOGKl+eA0
>>248
× ×
水原可奈は、一日の仕事を終えて帰路についていた。
心なしか足取りは重い、その心にはどこかぽっかりと穴が空いたままだ。
はっと顔を上げると、最近見知った男が、小さく手を上げていた。
「あなたのアリバイは本物でしょう」
促されるまま降りていった河川敷で、可奈をそこに促した湯川は切り出した。
振り切って帰宅しても良かったのだが、
それをさせなかったのは水原可奈の魂だったのかも知れない。
離れた場所に例の刑事の姿が見える。湯川は友人が勝手に付いてきた、と言っている。
湯川自身の誠実さは可奈も嗅ぎ取っている。どこか彼と似た所がある。
だが、友人であれスパイであれ、この際どうでもいい事でもあった。
「12月2日の夜、あなたと娘さんは実際に映画を観ていたんです。
あなたは何も嘘を言っていない」
「ええ、その通りです」
「しかし、あなたは不思議に思った筈だ。なぜ嘘をつかなくてもいいのか」
内海薫は、遠目にも違和感を覚えた。
話は続いているが、虚空を見据えた水原可奈の表情に変化が見えない。
× ×
湯川は、嫌な汗を感じていた。
この説明には、湯川自身の感情はとにかく多少の自信はあった。
それは、実際に湯川の説明を聞いた本職の刑事二人の反応からも裏付けられた。
だが、今、湯川の隣にいる女性の反応は少々、いや、かなりかけ離れたものだった。
「湯川先生」
少しの沈黙の後、説明を終えた湯川に可奈は切り出した。
「タイムマシンっていつ出来るんでしょうね?」
草薙であれば即座に、とうとう頭がイカレたか?と、その反応が目に見える様だった。
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