過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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251:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/29(月) 02:36:18.67 ID:gOGKl+eA0
>>250

「そうですね。お陰であの時は酷い目に遭いました。
勝鬨橋の真ん中から人間の腕のミイラが落ちて来た事もあった。
父が担当刑事だったんですけど、遺体そのものを引っ張り出すのにあの橋を開いて、
実際に腕が出て来てるのに根回しに結構苦労してたなー。
湯川先生も、無限の予算とスタッフを与えられている訳じゃない。
私も一応零細企業の経営者です。人とお金を動かすには、それなりの理屈が必要」

「国立大学と言っても色々ある。やはり目に見えるものは強いとね。痛感するよ」

湯川の苦笑に可奈は微笑みを返し、穏やかに一礼をして可奈は踵を返した。

 ×     ×

「どうやら、うまくなかったらしいな」

常緑の並木道を歩きながら、草薙は湯川に声を掛けた。

「ああ、恐らく彼女は自首はしない」

湯川の表情は、心なし青ざめていた。
内海にはその気持ちがよく分かる。「あの」水原可奈と対峙したら湯川ですらそうなのかと。

「共謀してやがったのか」
「いや、それは無い」

吐き捨てる様に言った草薙に湯川が言った。

「このトリックの重要な利点は嘘をつかずに済む事、
そして、聞かれない事は答えず、知らない事を話す事も出来なければそうする必要もない。
だから、燈馬想がわざわざそれを話したとは思えない」
「それじゃあ…」
「彼女は、自分で気付いたんだ」

内海の言葉に湯川が結論を示す。

「ちょっと待て、あの女そこまで切れ者なのか?
どちらかと言うと安楽椅子探偵の手足だった筈だぞ」
「だけど、燈馬想の事は誰よりも理解している」

草薙の疑問に内海が発言した。


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