過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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254:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/31(水) 17:29:32.50 ID:bXMuUyGS0
>>253

「実際に富樫慎二が殺害されたのが12月1日だからです。
もっと前とも考えられますが、スケジュール的にも遺体の保存などを考えても
12月1日以外は排除していい。殺害したのは水原美里、水原可奈も強く関わっている。
そして、燈馬想がその証拠を隠滅し、何等かの方法でアリバイを作った。
実際の犯行時刻を遅延させて偽りの犯行時刻に二人が別の場所にいる様に」

「それだけ聞いていると、酷く飛躍した仮説に聞こえるが」

「本人の性格、そして人間関係。少なくともあなたよりは把握しているつもりです。
時が経ったと言っても、基本的な性格は変わるものと変わらないものがある。
まず、燈馬想本人には富樫慎二を殺害する動機が根本的に存在しない。
正確に言えば、富樫慎二に対する動機を持っていても殺害と言う手段を選択する理由が無い。
今の供述をまともに信じるのは論外。
水原可奈に動機があっても、彼女自身が殺害したのだとしたらそこで事件は終わっている筈。
情実で事態をここまで泥沼に引きずり込む鍵があるとしたら一人しかいない」

「なかなか合理的だ」

その言葉がどこまで本気なのか、判断が難しい所だが湯川の表情は至って真面目なものだった。

「富樫慎二の人間関係を考えても、あそこまで凝った殺し方をされる舞台は極めて限定される。
私ごときが見ても、プロファイリングとしてシリアルキラーは殺し方として除外。
逆に、裏社会だとするとチグハグ過ぎる。
あの人達は見せしめは見せしめで死体を堂々と放り出す。逆に、隠すとなったら徹底的に隠す。
どっちつかずと言う間の抜けた真似をするのは殺人に関しては素人です。只…」
「只?」

口ごもった姫子に湯川が聞き返す。

「今回はそのチグハグさが異常すぎます。
そこに、逆に極めて高度な計算があるのだとしたら、それは一種の職人芸。
やはりそんな事が出来る、と言うかそんな事をするのは一個人の理性的な人間。
シリアルキラーでも裏社会の人間でも無い。

ここからは私の推論、湯川先生にお聞かせするのは辛い所ですが。
その高度な計算と犯行時刻は結び付いている。
人間像と現実を隔絶する約一日のブランク、チグハグな遺体と現場状況は、
高度な計算で必ず結び付いている。上手く言えないのですが、他にそうなる理由が考えられない。
私が湯川先生に伺いたかったのは、この二つを結び付けている計算式がどういうものか…」


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