過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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256:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/31(水) 17:34:25.30 ID:bXMuUyGS0
>>255

「何だったんだ?」

草薙が呟く、そしてふと見ると、姫子が突っ立ったまま固まっていた。
立てた人差し指を口元に近くに向けて、じっと考え込んでいた。

「わたくし…謎が解けた気がするわ」

周囲に静かな緊張が走る。

「え?いや、あれ?何でしょうこれ?今確かに何か浮かんで…
でも結局は出来ないんだから根本的にそうである限り…
鍵が、本当に見付かりそうなんだけど出て来ない…
呼び止めて申し訳ありませんが、今日はこれで失礼します」
「ああ、こちらこそ」

慌ただしく一礼し、姫子は去って行った。

「…彼女が」
「はい、江成姫子。
燈馬想の弁護人、そして咲坂高校ミステリー同好会の当時の会長」

そう、言葉を交わす湯川と内海の表情からは感傷が消せなかった。

 ×     ×

湯川と別れた後、可奈は再び川沿いの遊歩道で鉄柵に腕を乗せていた。
そこで、同じ場所で懐かしい人と会った時の事を思い出す。

 ×     ×

「水原さん?」
「エリーさん!」
「お久しぶりね」

自分の所に降りて来たエリーは、流石にあの時から年月の流れは否めないものの、
やはり見るからに聡明な美女に他ならなかった。


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