過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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259:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/10/31(水) 17:42:26.62 ID:bXMuUyGS0
>>258

 ×     ×

想が自首する直前に可奈に残した手紙。
読み終えたら処分する様に最初に念を押した手紙、
その一言一言は可奈の優秀な記憶力を持って焼き付いている。

今後、警察が来たら、それ以外にも、
どの様に対処するべきか細かく指示されていて、それは見事なシミュレーションだった。
だからこそ、可奈も美里も警察の追及を耐える事が出来た。
その手紙の最後は、以下の様に結ばれていた。

工藤邦明氏は誠実で信用できる人物だと思われます。
彼と結ばれることは、あなたと美里さんが幸せになる確率を高めるでしょう。
僕のことはすべて忘れてください。
決して罪悪感などを持ってはいけません。
あなたが幸せにならなければ、私の行為はすべて無駄になるのですから。

多分理屈に合っている、が、無性にぶっ飛ばしたくて仕方が無くなる一文。
だからと言って、今の自分に何が出来るのだろうか?
想の人物眼は確かだ。
可奈さえしっかりしていれば想の計算は現実のものとなるかも知れない。
何より、想は既にそうしてしまっている。可奈の出方一つでは、
そんな想を本当に見捨てる事になってしまう。

「燈馬君…ごめん、なさい…アラン、エリーさん…」

裏切って、裏切って裏切って、苦しい、こんなに苦しい、
それでも、償う事すら、それほど罪深く厳しく、
可奈は慌てて目を拭う。そして、背後の気配に対処しようとする。

「私の事は、知ってるみたいね」
「あ…あなた…」
「あなたが本当に守りたい秘密は何かしら?
Goodbuy girl」


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