過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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300:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/12/17(月) 22:39:44.35 ID:J1J7jJSn0
>>299

その言葉を聞き、一瞬唖然とした想はカクンと下を向き、呟いた。

「エレファント」

その言葉にも、可奈は静かで、優しい眼差しを崩さない。
可奈の側には、美里が縋り付く様に立っている。
取調室を出た草薙と内海も、異変に気付いて想の後方に立ち止まる。
水原母娘に付き添っているもう二人の事も草薙は知っていた。

まず江成姫子弁護士。
その隣にいる笹塚は元捜査一課のヴェテランであり、
今は別の所轄署の管理職だがこの狭い世界、草薙とも知らない間柄ではない。
先日も富樫慎二事件に関わる事で捜査本部を訪れていた。

「マイナスで、不格好で間が抜けていてお人好し。
見た目損得がどうあろうと本当の真実は輝きを失わない。
筋の通っている唯一の解。人間として正しい、たった一つの正解」

注目の中、想の唇が動いた。

「Q.E.D.証明終了です」

その言葉が発せられた時、彼はその言葉に全ての誠意を傾注し、
そこに認められた事実は即ち宇宙の果てで道が尽きても変わらぬ真実。
想の前に立っているそのほとんどの者は、誰よりもその事を理解していた。

「僕は、この結果は難しいと思っていた」

虚しい帰路となった廊下で大ハプニングに遭遇していた湯川が語った。

「燈馬想の計算、導き出した解には致命的な欠陥があった。
燈馬想イコールゼロ、燈馬想は最早、否、本当は最初っから、
この解の許されない存在だった、それだけの事よ」
「実に興味深い」


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