過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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303:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/12/17(月) 22:47:03.95 ID:J1J7jJSn0
>>302

「量刑はどうなる?」

意外な気がした。確かに今回は少々深入りし過ぎた。
気になる友人であり天才同士である、と言う事もあったのだろう。
だが、事件の科学的解明以外興味がない、
その事を公言している湯川から出た単語は、内海の内心に僅かばかりの驚きを呼ぶのも当然だった。

「水原美里は富樫慎二の殺害を自供しています。全ては自分が最初にやった事で、
水原可奈は成り行きで自分を助けようとしただけだと。

江成弁護士の紹介で虐待絡みの少年事件に強い弁護士がついていますが、
富樫慎二による暴力の裏付けがどこまでとれるか、こちらにはこちらの立場がありますから、
殺人事件の原則として検察官送致が適用されるか
家庭裁判所の保護処分で終わるか厳しい争いになりそうです。

水原可奈もその辺りの事は同様です。富樫慎二による暴力が認定されたなら
そちらの情状はよくなりますが南空ナオミの殺害に就いては言い訳がききません。
水原可奈自身、辣腕の調査官として殺人を犯した自分の事を調べ回って
燈馬想と接触している南空ナオミの事が怖くなったと自供しています。
これでは長期の懲役刑は避けられない。

燈馬想は富樫慎二及び南空ナオミの殺害
それ自体にはタッチしていませんが死体損壊遺棄が三件、
そして何の関係も無いホームレスの殺害も自供している。
燈馬想も決して軽い、罪、ではない…」

そこまで言って、内海薫の言葉は途切れていた。

「実に、興味深い」

その呟きはしかし、木枯らしにかき消えそうなものだった。


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