過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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38:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/13(月) 00:28:40.23 ID:epxDVnkP0
>>37

「それで、草薙刑事の話は、有力な容疑者の周辺に僕がいる。そういう話でしたか?」
「ん?いや、今の所は鑑定依頼と言う訳でもないからな、
彼としても話せる事は限られている。
言ってはなんだが、君の経歴は客観的に見ても特筆すべき点に溢れている」

「それはそうですね。何をどこまで聞いているのか知りませんけど、
疑われているのは隣に住んでいる水原さんみたいですね」
「ほう」

想が、抜き取った新聞の紙面を取り出した。

「この、富樫慎二と言う男が水原さんの離婚した夫で、
亡くなった人の事ですがひどいDV男で水原さんも随分泣かされたと、
それでもよりを戻そうとしていたらしいんです。

今の話の様に僕も多少は警察の事を知っていますから、
警察なら疑うのも当然だとは思いますが、機会があったら言っておいて下さい。
水原さんは人殺しをする様な人じゃないって」

「その、水原さんとは親しいのかい?」

「草薙さんにもお話ししましたが、高校の同級生です。親しいのかと言えば親しいですよ。
元々、警察の捜査に協力していたのも刑事だった水原さんのお父さんに協力していたぐらいですから。
彼女がアクティブな人でしたから、高校時代にはよく一緒に遊びに行ったり。
高校を出てからはずっと会ってませんでしたが、
ここに住んでからはいいご近所付き合いをさせてもらっています」

「なるほど」

 ×     ×

出前の寿司を摘みながら、大学の話、二人の思い出、学問的トピック、
口数が多いとは言えないが旨い酒が進んでいた。

「親しいか、ですか」

いつしか、湯川が6缶パックで持って来た350のビール缶は空になり、
想は、ウィスキーに浮かぶグラスの氷をふと指で動かした。

「僕は、高校生の高校生活を知りませんでしたから」
「ん?」


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