過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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48:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/16(木) 04:12:01.04 ID:ZXszWIz70
>>47

 ×     ×

「じゃあ、警察が意地になっていると?」
「はい。僕が聞いた範囲でも、絶対とは言えませんがアリバイはほぼ成立しています。
物理的に可能であってもその条件で実行するのは意味不明に不自然です」
「それでも、警察は彼女を追及している?」

「はい、かなりしつこく。
推測になりますが、警察は手詰まりで一番身近に動機がある水原さんに固執してる、
既にシナリオを書き上げてしまって変えられない内部事情なのかも知れません」
「話に聞く日本の捜査機関の悪弊って所かしら?」

「その可能性があります。せめてお父さんが生きていたら、
悪い口利きはしませんが捜査には公明正大な人でした。僕が軌道修正する余地があったかも知れない」
「今は無理なの?」

「ええ、恐らく親しい友人として目を付けられた僕も対立関係にあると思います。
今の僕の伝手ではすぐにどうにかは出来ません。
まして、今の水原さんは母一人娘一人、例え立件はされなくても、
このまま警察の意地に任せておいては生活そのものに支障が出ます。
やっと、自分のお店を持ってこれからだって時に」
「分かったわ。心当たりを当たって見る」

「ありがとうございます。只、平穏な暮らしが第一ですので…」
「分かってる。こちらの事情もあるから大事にはしたくない。
まずは私の一存で出来る範囲の事をするけど、最悪の場合は耳に入れる」

「すいません、いきなりこんな事を」
「そうね…いきなりじゃない事なんてなかったんじゃない?
借りもあれば恩義もある。あなたにも、彼女にも」
「本当に、ごめんなさい。感謝します」
「…大丈夫よ、あなたが側にいるなら。それじゃあ…」

一度電話を切り、かけ直す。

「もしもし、裏を取って欲しい事があるんだけど」


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