過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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54:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/17(金) 01:12:54.32 ID:9cMf0qdf0
>>53

「だろうな」
「水原可奈と親しかった部活動の上級生がこんな事を言っていました。
彼女は燈馬想の事も知っていて、話が弾んでかなり突っ込んだやり取りもあったんですが、
もし、誰かが本当に水原可奈を傷付ける様な事があった場合、燈馬想はどうするか?
私がその質問をした時、彼女は真顔でこう言いました。
考えたくもない、と。ほんの一瞬でしたが、あの恐怖はただ事じゃなかった」

 ×     ×

「よう」

その日、コンビニ弁当を下げて図書館から帰宅した想は、
自宅アパート周辺で一人の男に声を掛けられた。

「行政書士ですか」

かつての旧友を部屋に招き入れ、名刺を手にした想が言う。
これが詐称で無ければ自分の居所を突き止めた事に就いて少々言いたい事もあったが、今はやめておいた。

「こんなものしかありませんが…」

想は、コンビニ袋から取り出した500ミリリットルのペットボトルから
冷たい緑茶をコップに移してテーブルに置く。
そのテーブル脇で、旧友は床に手をついて平伏した。

「頼む、金を貸してくれ」
「事情を説明してくれますか」

まずは、直接の原因に就いて想は説明を受けた。

「つまり、説明不足によって不利な契約を結ばされたと言う理由で
顧客から多額の賠償請求訴訟を起こされた。そういう事ですね」
「言っておくがとんでもないでっち上げだ。
まともに争えば間違いなくこっちが勝訴するし刑事事件に出来るぐらいだ。
だけど、時間が無い。その前に資金ショートしちまう。
今の所証拠は無いが、こっちで今全面戦争している悪徳弁護士がいる。
今回のでっち上げ裁判、そこの差し金以外に考えられない」

「悪徳弁護士ですか」


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