過去ログ - 燈馬「おはようございます」可奈「はい、お弁当」
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73:燈可奈弁X ◆WxhrC2Qhtw[saga]
2012/08/22(水) 16:10:13.21 ID:OWZ75a520
>>72

「いつの世でも、お姫様を守るナイトはロマンチックなものですからね」
「只、彼は危ない」

そう言った静菜の顔からは既に笑みが消え、理性的な美しさに憂いが差し込む。

「我が身を省みず無鉄砲、だから?」

その問いに、静菜は首を横に振った。

「逆、無鉄砲と言うよりは」
「ロジカルに過ぎる」

僅かな沈黙の後、
明晰な解を出した後にごくりと動く喉をすっと見つめ、静菜は首を縦に振る。

「恐ろしい程エレガントに論理的な解を導き出す、
その過程で全ての感情をゼロにする癖がある。大事なもの、そうでないものを選り分けて、
大事なものは命懸けで守り抜く。それでいて、自分がそれを選んだ事に気付いていない節がある」

「感情をゼロにして、弾き出された結論には命懸けで…
大切なもののためには、その身を、盾にしてでも」
「私は一夜の宿の主。それが何故なのかは分からない」

そう言って、耳を澄ませた静菜は声に出さずにそっと呟く。

「…それは…蓋をした…我が身に替えても喪わないため…」

今回はここまでです。続きは折を見て。


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