33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岡山県)[sage saga]
2012/10/02(火) 21:04:12.40 ID:WejQHfOso
それはさっき家を出て帰宅した者の声。
それはさっきまで家で歓談していた者の声。
それは、浜面が親友だと語った相手の声。
「起きるまで約一時間半。覚醒時間までかなり正確だな。少し短かったのは、体晶のせいで抵抗力が強いからか」
そしてその声が造った言葉にも、さらに身を震わせた。
暗部。
いま、確かにそう言った。
だがそれを問う――ギャグを噛んでいるが――前に、ぱっ、と電灯が点けられた。
暗部。
滝壺が目を見開く。
「暗部ってどういう意味だ、って顔だな」
彼が口元だけで笑う。
そして同時に、ギシ、とベッドが軋んだ。
彼が滝壺の右脚の、さらに右側に膝をついたためだ。
彼女の視線を微笑を持って受け止めながら、続いて彼の右手が動く。
「!」
その右手が最初に目指す場所は、無駄な肉のない腹だ。
いつものピンクジャージは、最初に暴れたときに臍が見える程度に捲れ上がってしまっている。
指先が、皮膚に触れた。
「んーっ!」
それだけで声なき声をあげる滝壺。
ヒタリと触れた指からは、これが人の指なのかと言うほどのおぞましさが伝わってくる。
もしもこれが浜面の手だったならば、彼女は高ぶりを覚えただろう。
あるいはこれがフレメアの手だったならば、彼女は微笑みを浮かべただろう。
しかしいま触れている指は、紛れも無い凌辱者のもの。
くるりと、彼の人差し指が形良い臍の外周をなぞる。
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