過去ログ - 魔法少女ほむら☆マギカ〜私の居場所〜 明るい魔まマほむらルート
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33:ちり紙 ◆B/tbuP0Myc[saga]
2013/01/05(土) 06:06:08.29 ID:2sSLdoRio

 「駄目じゃ……ない、です……」
 「良かった……。じゃあ、早く教室に戻ろう? さやかちゃんがおなかすいたって騒いでるから」
  そう言って、ほむらに優しい顔で微笑むまどかにほむらも笑顔を見せて頷く。
 「……はい」
  胸の中に今まで感じた事のない暖かい物を感じながら、ほむらはまどかと一緒に教室へと戻る。

 「……あっ。そうだ」
 「どうしたの? ほむらちゃん」
  不意に立ち止まったほむらにまどかが尋ねると、ほむらはまどかの顔をしっかりと見つめながら口を開いた。
 「鹿目さん、昨日は助けていただいてありかとうございました」
  そう言ってほむらがぺこりとお辞儀をする。
  まどかは魔法少女になって初めて人から感謝された事が嬉しくて、笑顔でほむらのお礼に答えるのだった。

 「どういたしまして!!」

          ☆

 「まどかはほむらと用事があるんだっけ?」
 「うん、ごめんね。さやかちゃん」
 「いいって。今日は仁美と二人で帰るからさ。それじゃまどか、ほむら。また明日」
 「まどかさん、暁美さん、ごきげんよう」
 「さやかちゃん、仁美ちゃん、ばいばい」
 「美樹さん、志筑さん、さようなら」

  ――その日の放課後。
  まどかの計らいで、それなりにほむらと打ち解けたさやかと仁美は、二人に手を振りながら帰っていった。

 「さてと。それじゃマミさんと合流して魔女探しに行こうか」
 「はい」

  まどかに連れられてほむらはマミの待つ喫茶店へと向かう。
  喫茶店の中に入ると、奥の席で紅茶を飲むマミとその膝の上で、サンドイッチを食べるキュゥべえがいた。

 「マミさん、お待たせしました。すみません、遅れちゃって」
 「そんなに待ってないから気にしないで。二人とも、魔女探しの前に少し休憩する?」
 「いえ、わたしは大丈夫です。ほむらちゃんは?」
 「わ、私も平気です」
  マミの問いにまどかとほむらがそう答えると、マミは紅茶を飲み干してから二人に告げるのだった。

 「――それじゃ、暁美さんの魔女退治見学ツアーを始めましょうか」

  ――こうして、ほむらの非日常な日々が始まりを告げたのだった。


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