過去ログ - 紬「わがままマジック」
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 08:57:02.50 ID:DeNa+wh1o

紬「……なんで?」

唯「……まだ、怖いから」

わがままばかり言って私を困らせる唯ちゃんは、まるで子供のよう。
私が大好きな純粋な子供。同じわがままでも、私のとは大違い。
どれくらい違うかなんて、言葉にできないほど違う。

唯「笑ってよ、ムギちゃん……明日ムギちゃんに会えるのが楽しみになるように、いつもみたいに、笑ってよぉ…!」

紬「っ……」

唯ちゃんのわがままは、いつも私の心と身体を振り回す。振り回してくれる。
私は、それが嬉しかった。一緒にいて楽しかった。

なのに、私のわがままは。魔法は、唯ちゃん達の心を、一方的に握り潰した…!

間違った事だってわかってた。
ただの夢だってわかってた。
割り切ってたつもりだった。

私がわかってなかったのは、私のこと。
私は、そんな一回の間違いさえも許せないほどに、唯ちゃんのことが好きだったってこと。

誰にも責められるはずのない間違いでも、自分が許せない。それほどに…!


でも、そんな私の耳に届いた次の言葉は。

唯「……ごめんね、ムギちゃん」

紬「えっ…?」

予想外な、そんな言葉。

唯「ムギちゃんが、辛い顔してるの、きっと私のせいなんだよね?」

紬「………」

唯ちゃんとの件、という意味では否定はできないけど。でも唯ちゃんは悪くない。
そう否定しないといけないのに、言葉が出てこなかった。
唐突にそんなことを言い出した唯ちゃんに、呆気に取られていた。

唯「今日一日のこと、なんでか全然おぼえてないんだけど」

うん、覚えてないはずなんだ。そういう魔法なんだから。
なら、なんで……

唯「でも、わからないけど、すごく胸が痛くて……」

紬「………」

唯「……私、ムギちゃんに何かひどいこと言っちゃったような気がしてっ…!」

紬「っ…!」

それは。
唯ちゃんがあの時言うはずだった言葉は。
私を否定し、拒絶するその言葉は、私の「忘れて」と重ねたはずだったけど。
『忘れさせる』のではなく、重ねることで『聞かないようにした』んだけど。

もしも。
有り得る可能性として。
もしも私が、自分勝手に、自分本位でそんなことをしたせいで、唯ちゃんの中から一部が消えきれなかったというのなら。
そのせいで、唯ちゃんが自分を責めているんだとしたら…!

紬「違う、違うの唯ちゃん! 悪いのは全部私なの…! だって――」


……全部、ありのままを伝えるしかないよね。
唯ちゃんは悪くないって、私から言い切る方法は、それだけだから。




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