9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/08/16(木) 08:03:27.43 ID:DeNa+wh1o
◇
――その日の最後、部活の時間。愚かな私は、馬鹿な考えを行動に移してしまった。
唯「はぁ〜……今日もケーキ美味しいねぇ…」
いつもにこやかで可愛い唯ちゃん。どうすればこんな唯ちゃんが困った顔をするのか。
じっくり考えればもっといい方法もあったのかもしれないけど、急いでいて、焦っていて、それでも愚直に自分の感情に従うしかできなかった私は、結局手っ取り早く魔法に頼ることにした。
魔法に頼る道を、選んでしまった。
紬「……ねぇ、皆。ちょっと話があるんだけど……」
律「ん?」
澪「なんだ?」
梓「はい?」
さわ子「」ズズズ
唯「ん〜?」
りっちゃん、澪ちゃん、梓ちゃん、ついでにさわ子先生。
もう魔法にかからない唯ちゃんは除外するとして、他の4人の目を同時に見つめられるよう、席を立ってちょっと距離を取る。
ちょっと訝しんだ目で見られてるけど、こうすればみんなに同時に魔法をかけられる。
みんなに同時に魔法をかけられるということは、みんなの記憶を同時に操れるということ。
これが一番都合のいい方法だ、と冷静に悪知恵が働くほどに、この時の私は『何か』が見えていなかった。
紬「……皆、『私を好きになりなさい』!!」
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