116:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/01(土) 23:30:41.45 ID:IGh4RoTDO
クロ「ふぅー。」
二匹の姿が完全に見えなくなるのを待っていたかのように足が崩れ落ちた。
コンクリート塀に身体をもたれさせるとズルズルと滑るようにへたりこんだ。
身体の疲労がそろそろ限界をむかえる。
なんとか急所を避けていたとはいえ長時間攻撃を受け続けていたこと確かだ。
視界がぼやける。
全身の金属筋肉が弛緩する。
クロ「あ、そういやマミだ。家、かえ・・・ん、なきゃ・・・。」
完全に思考が泥のような眠気にとらわれる瞬間。
自分に近づいてくる影を見た。
───── マミ自宅前
戦いの後、結界は解けた。
これは、いつも通り。
その後は、倒れている女性の為に匿名で救急車を呼んだ。
これも、いつも通り。
その後、まどかとさやかと手を振って「またね。」と言って別れた。
これは───、本当にいつ以来だっただろうか。
誰かと一緒に帰ったのも。
歩きながら人の笑顔が隣にあったのも。
本当に久しぶりで、マミは機嫌が良かった。
彼女達にも、魔法少女という存在を知ってもらうことができた。
マミ自信、何がどう喜ばしいのかは分からなかったが、とにかく軽い興奮を覚えながら帰路に着いた。
そして、ちょうど自宅マンションの前にさしかかった頃だった。
「随分遅い帰りね、カウガール。悪い狼でも退治していたのかしら。」
1002Res/761.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。