186:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/07(金) 20:33:12.03 ID:PQlt3vyDO
マミ「大丈夫よ。私が必ず、やりとげるから。」
その言葉に、まどかは少しの安堵を覚える。
その背中からは、その表情をうかがい知ることはできないが、いつもと変わらぬその姿にまどかはホッと息をついた。
が
「あ?」
安心しすぎたのか、どうなのか、この緊張感にはまったくそぐわない空腹の象徴。
つまりお腹が鳴る、という失態を犯してしまったのだ。
まどか「や、や、や、違うんです!これはその、今日は急だったからご飯を食べてなくて!だから、その、なんというか。」
そんな弁明をまどかは慌てて繰り返していると、やがて、マミの背中が震えていることに気付いた。
笑っているのだ。
まどか「その・・・、面目ないです。」
顔を真っ赤にして、まどかは俯いた。
マミ「ううん、ありがとう。」
すると、マミの風を切るようなスピードの早足が少し緩やかになった。
もちろん、急いでいないことにはならないと思うが。
マミ「さやかさんからは、その後連絡はあったかしら?」
まどか「はい、まだ大丈夫らしいけど、急いでほしいそうです。」
窮地に、役に立つとも分からないキュウべえと二人きりで待たなければならないのは、大層神経をすり減らすことだろう。
有事の際には、彼女達には戦う術はない。
もし、何かできることが一つだけあるならば
────契約、という手段だけが残される。
もし、そんな事態になれば、さやかはどんな選択をするのだろうか。
彼女は、自分なんかよりも人一倍、マミに対する憧れを持ってる、更に、彼女には戦うに値する願いがあることもまどかは知っている。
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