202:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/09/08(土) 22:03:32.60 ID:+Xfj+B4DO
 まずは、躊躇う必要もなく、クロはガトリングを魔女に向けて放つ。  
 その巨体のどこに狙いを定めればいいのかは考えず、ただ全弾を使いきる勢いで撃ち続けた。 
  
  
 しかし、魔女もまた、黙って撃たれ続けるつもりはないのか、弾を避けながら高い天井に飛び上がっていく。 
 狙いを定めているつもりだったが、魔女には命中せずに壁に穴を開けるだけに終わってしまう。  
  
  
 クロ「くそっ!あんまり狙って撃たねーからな。数撃ちゃ当たる精神も考えもんだぜ。」 
  
  
 ぼやきながら少し後ろが気になり、振り向いてみると、まどかとさやかが、マミを安全圏にまで運ぼうと躍起になっている。  
  
  
 クロ「まだあんなとこにいんのか?!」 
  
  
 慌てて、彼女達の所まで全力疾走する。  
   
  
 クロ「何たらたらやってんだよ!」 
  
  
 さやか「うるさいわね!こっちはこっち手一杯なの!!」 
  
  
 威勢よく怒鳴り返してくる様子から、先ほどのショックからは脱したらしい。  
 しかし、マミの方はいまだに全身の筋肉を弛緩させており、まどかとさやかの二人では上手く運べないようだった。  
  
  
 取り敢えず、まずはこっちを手伝おうとクロが決断した、その瞬間────  
  
  
 まどか「クロちゃん!?後ろ!!」 
  
  
 青ざめた顔でまどかがクロの背後を指差す。  
 ただならぬその行動に後ろを振り返ると、僅か十数メートル前から、猛スピードでキバを剥き出して魔女が突っ込んでくる。  
  
  
 まどか「え?」 
  
  
 さやか「わっ!」 
  
  
 そのキバが自分たちを捕えようとした寸前に、まどかとさやかは突き飛ばされ、その場から弾き跳ばされるように投げ出された。 
  
  
 さやか「え?!」 
  
  
 まどか「クロちゃん!!」 
  
  
 クロは、寸での所で彼女達を救うことはできた。  
  
  
 しかし、魔女のそのキバは、クロの身体をしっかりと捕えてしまった。 
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