545:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/09(火) 21:43:54.23 ID:mLRClCHDO
恭介「……今日、さやかが来なくて良かった。来ていたら僕は絶対にあたり散らしていたから」
そう言ってクロの方を見た恭介が見たものは、迫り来る黒い足だった。
恭介「ぶっ!?」
激しい衝撃で脳が揺れた。
口一杯に痺れた感覚と、鉄の味が広がる。
鼻もツンと痛み、身体がもんどりうってベッドから転げ落ちる。
全身を激しい衝撃が打った。
恭介「う、ぐっ。はっ」
クロ「奇跡に魔法?冗談キツいぜ。そんなもん使ったところでテメーのその性根は直らねーだろうさ」
未だ息が乱れ、身体の痛みが取れないが、その胸の上にドスンと足が乗っけられる。
涙が出てしまったのか、はたまた少し眼のピントが狂ってしまったのかは分からないが、自分を見下ろしているであろうその顔はどうにもぼやけて見ることがっきない。
クロ「テメーの考えてることくらい分かるぜ。理屈こねたところで、結局は向き合うのが恐いんだろ?バイオリンのCDを聴いて、結局は弾けないことを確認する事が恐くて恐くて仕方がない、ちげーのか?あぁ!?」
グッと、足に力が込められる。
息が詰まる。
まだ、その表情を知ることはできない。
クロ「オイラの場合も似たよーなもんだ。目ん玉えぐられても会いにくるんだもんなぁ」
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