546:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/10/09(火) 21:59:50.57 ID:mLRClCHDO
彼が何を言っているのかは分からない。
どんな顔をしているのかも見えない。
クロ「でも、それでも見なきゃなんねーんだ!どんなに適当な事言ってもケリはつける。一生かかってもな」
恭介「な、んの、話ですかっ!?」
息も絶え絶えになりながら恭介は訊ねた。
こんな状態でありながら、クロの話に興味を覚えたのだ。
すると、急に胸を強く圧迫していた力がなくなった。
クロが足を退けたらしい。
クロ「昔の話だ。オイラは友達の目ん玉取っちまった」
字面に並べると、なんとも投げやりに言っているように見えた。
しかし、その言い方は真っ白で、どんな感情も込められていない。
裁判官が罪状を読み上げるような、そんな言い方だった。
クロ「その時はもう、何がなんだか分かんなくなっちまった。ずっと一緒にいたヤツをオイラは自分で不幸にしちまった」
何で、こんな所で自分語りをしなきゃならないのか、クロはそれに対する明確な答えを持っていない。
クロ「でもな、そいつはその後、死ぬような目にあって、それでもオイラに会いにきたんだ」
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