563:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/10(水) 23:49:11.55 ID:0eOtbcBDO
クロ「あぁ、後もう一つは知った臭いがするな」
と、ここに来てクロが、今まで見たことのない類の笑みを深めだした。
なにやらイタズラを思いついたようなそんな顔で恭介の顔を見る。
恭介「知った、臭い?」
クロ「おうよ、さやかだ。美樹さやか、知り合いか?」
さっきまでその人物の話をしていた事くらいクロだって分かっている。
しかし、その挑発に恭介は気付かない。
胸の上に置いているCDケースに手をやった。
まぶたを閉じれば、すぐにこれを持ってきた時の彼女の顔が浮かんできた。
いつだって笑って、彼女はそのまぶたの裏にいた。
クロ「んじゃ、オイラは行ってくるぜ───」
クルリと恭介に背を向けたクロは、外に出ようと扉に手を掛ける────その時だった
恭介「待ってください!!」
クロの手が止まった。
声のする方、後ろに身体を向けるとそこには、恭介がいた。
恭介「んぅ、はっ。はぁっ、っはぁ」
いつの間にか身体をうつ伏せにしたらしい彼は、右腕と右足で地面を掻くようにしてクロのいる所まで這ってこようとしていた。
1002Res/761.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。