580:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/12(金) 13:56:27.89 ID:VPvfAYcDO
目の前にいるのは得体の知れぬ化け物で、後ろにいるのは底の知れぬ黒猫で、恭介は自分が今巻き込まれている世界の特異性を思い知り戦慄きながらも、どこかで眠っていたところを起こされるような感覚を抱いていた。
銃声が鳴り響き、異形は霧散する。
その世界を、今、自分は直進しているのだ、どこにも行けなかった自分が。
恭介(後、少しだ。後少しで僕は掴める。掴めるはずだ)
何を?────それは
クロ「見えたぞ、扉ぁ!!」
恭介「えっ?」
恭介の思考はクロの叫びにより途切れる事になってしまった。
目の前に突如として現れたと言った方が正確だろう。
ここまでの道順などあってないような物だったからだ。
そのおあつらえたような扉は、自分達を待っていたように開いた。
──────住宅街
ほむら(もうそろそろ、最深部に着いた頃かしら?)
結界の外で佇みながらほむらはあの時のクロの表情を思い出していた。
ある程度は、余裕を持って行動する彼があそこまで急いでいるところを見ると、早々に魔女の所までたどり着きそうである。
ほむら「はぁ」
巴マミの次は、まどか、更には美樹さやかに上条恭介と、彼のお人好しは最限がない。
ため息だって出るというものだ。
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