948:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/19(水) 16:57:20.33 ID:5s7jWz1DO
知久「そういう事だから。さやかちゃんも僕の事は名前で呼んでくれないかな?できれば詢子さんも」
さやか「は、はぁ……」
理解はできるが納得はいかない、そんな微妙な顔で頷いた。
それなりにやり辛さがあるのだろう。
しかし、そんなさやかを見て、知久は満足そうに微笑む。
これは単純に、彼の妻に対してだけの気遣いなのだろう。
それができれば、後の事は割と大雑把に考えているのかもしれない。
知久「じゃあ、僕はちょっとその辺に出かけてくるよ」
まどか「え、また?」
さっき帰って来たばかりだというのに、今日は珍しく慌ただしい。
それに、いつもの父と違うのは、それだけではない。
まどか「タッくんのお迎え?」
知久「ううん、今日は早いらしくて、詢子が行く事になってるんだ」
それじゃ行ってきます、と言って足早にリビングから出ていってしまった。
まどかは、戸惑いの中で、その背中に行ってらっしゃいと言うしかない。
珍しく、彼はこちらに顔を一度も向ける事なく玄関に向かってしまった。
さやか「うわー、そんなに話した事なかったけど、すんごく優しいじゃんか」
玄関の扉が、開いて閉まる音が聞こえてきた事を合図にして、さやかは口を開いた。
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