965:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/12/20(木) 20:47:16.66 ID:bGnc4CvDO
顔をしかめるが必要以上に嫌がりはしない。
そもそも、子供はこんなもんだという認識がクロにある事に加えて、もう大概に慣れた事も理由である。
かぐら『お兄ちゃん身体かたーい』
クロ「まぁ、サイボーグだからな」
かぐら『サイボーグ?』
クロ「生身じゃねーって事だ」
かぐらが身体の上で首を捻っている。
これくらいの年齢の子供にはよく分からないのだろう。
だから、彼女は自分を恐れないのだろう。
この身体になってからの自分には何も変わるところなどない。
性格は変わらない、食事だってとれる、眠りにだってつける。
以前とはまるで変わらぬ生活を送っている。
だが、何を言ったところで、厳然たる事実として、自分はやはり変化してしまった。
匂いも、身体中の至るところも、以前の猫とはまるで違う。
正直に言えば、やはりあるのだ。
その辺の猫に避けられたり、これみよがしに警戒されたり。
形は猫でも、明らかなる異質である自分は恐れの対象になりやすい。
どんなに自分が気にしなくても、機械の身体はそういうものだ。
かぐら『……よく分かんないや』
そんなクロを知ってか知らずかゴロリとかぐらは、身体の上に寝そべっている。
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