過去ログ - 春香「ねぇプロデューサーさん?」
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52:1/2[saga]
2012/08/24(金) 01:18:45.62 ID:+gymnPO2o
【危ぶむなかれ】
「それだと釣り合いが」
もちろん小鳥さんが、支払いのことでその言葉を使ったということは分かっている。
ただ俺の頭の中には小鳥さんのものを含めて、色んな言葉が甦っていた。
『わらしとなんて釣り合いがとれらいんれすよ』
『しょれなのに律子しゃんったら『食事に誘え』れすって………』
これはついさっき、おんぶしている時に聞いた小鳥さんの舌足らずな言葉。
『一体いつになったら、小鳥さんにプロポーズするんですか?』
『思い立ったがナントカですし、今日誘っちゃいましょう!』
これは春香が俺に言い放った言葉。
『実は……私も今日晩御飯に誘おうと思ってまして………』
んでこれは、今日俺が御飯に誘ったときの小鳥さんの言葉。
日中、事務所には小鳥さんと律子の二人だけだったはずだ。
そのことと、今頭の中で再生した数多くの言葉。
つまり……そういうことか。
急にコンビニに行くと走り出した春香と、俺が戻る少し前に外出したという律子。
小鳥さんと食事に行く話が付いた後、同時に帰ってきた二人。
その二人のなんとなく嬉しそうな、ニコニコとした姿。
これらから導かれる結論は、もうただの一つしかないじゃないか。
「お、俺もです」
「へ?」
「小鳥さんには俺なんかよりもっと素敵な人がいるって、
俺とは釣り合わないはずだって、そう思ってました」
「え? えぇ?」
急に語り始めた俺に戸惑いを隠せない様子の小鳥さんは、
辺り一面に『?』を散りばめながらキョロキョロと首を降り始めた。
段々と顔が赤くなっていることから、内容は理解していただいてるようだ。
「春香の言う通りだ……俺が臆病なだけだったんですね」
「えっと……その…………」
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