過去ログ - 春香「ねぇプロデューサーさん?」
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54:1/3[saga]
2012/08/24(金) 01:23:33.97 ID:+gymnPO2o
【遅咲きガール】

「あ、あ……あ………」

あまりに突然の出来事に私の思考回路は停止してしまい、
声帯運動機能にも異常が生じてしまった。

今日は普通に晩御飯を食べて、お酒を飲んで……。
そういうのを続けていって、プロデューサーさんと仲良くなるのが目的で、
もちろん最終的には恋仲になれればいいなぁーっていうのが願望だったわけだけど……。

まさか今日、しかもプロデューサーさんの方から告白されるなんて思ってもみなかった。
すっごく嬉しいし、返事をしないといけないのに、なかなか言葉が出てこない。

「あ、あの……その………わ、私も………」

大きく息を吸って……また吐いて。

二回ほど深呼吸をした後で、私は出来るだけ声の震えを悟られないように、
気丈に振舞ってプロデューサーさんに返事をした。

「私も……私も好きです!」

ほっとして力が抜けたのか、プロデューサーさんの肩が少し下がったようだった。
それとも、こんなことなら早くに告白しとけば良かったと思ってるのかしら?

「どうやら俺たちは、同時に背中を押されたみたいです」

「え?」

「今日どうして同じタイミングで食事に誘ったと思います?」

「う、う〜ん」

「どうして、タイミングよく二人きりになれたと思います?」

「それは、律子さんが外出してて………」

「春香がコンビニに行った」

「そう」

私が誘おうとしたタイミングと、プロデューサーさんが誘おうとしたタイミング。
律子さんが外出したタイミングと、春香ちゃんがコンビニに行ったタイミング。

いろんなタイミングが絶妙に合わさって、こういう結果になった。

「ここで重要なのは、そのタイミングを誰が合わせたかってことです」

「誰って………」

「では質問しますが、どうして今日俺を誘おうと?」

「そ、それは………」

  『少しでもお近づきになれるように、食事に誘ってみましょうよ』

私が決心をした……いや、半ば強引に決心させられたのは律子さんの一言だった。

ということは………

「まさか……律子さんが?」

「半分正解です」

「え?」

「俺は春香に」

「……あぁ」


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