過去ログ - 春香「ねぇプロデューサーさん?」
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56:3/3[saga]
2012/08/24(金) 01:27:44.90 ID:+gymnPO2o
「んふふぅ……好きですよぉプロデューサーさぁん♪」

「ちょ、ちょっとまっ………」

「いいじゃないですかぁ〜ちょうどシャツも脱いでるんですしぃ」

私がにじり寄る度に、プロデューサーさんの顔が紅潮していく。
そんな姿に、胸の奥が軽く締め付けられるような感覚に陥った。

まぁ端的に一言で表すなら……萌えというやつ。

「私達、もう恋人同士なんですよ?」

恋人同士だってことは、もう何だって出来るわよね?
なんてったって愛し合ってるんですもの。

やっぱり愛ね……愛が一番尊いわ…………。

きぃ〜みぃ〜がぁ みむぅ〜ねにぃ〜♪
だかれてぇ〜きぃくわぁ〜♪

「こ、小鳥さーん?」

「はっ!?」

いけないいけない……危うく蘇州へと旅に出るところだったわ。
ってこのネタが分かるの社長くらいしかいないか………。

「ということで……プロデューサーさぁ〜ん♪」

「ルパンみたいな口調で言ってもダメですって! それにこんなところじゃ…………」

「だからいいんですよ? あの二人だってまさかここで………ねぇ?」

「ねぇ? じゃなくて! と、とにかく落ち着きましょう!」

プロデューサーさんは額に汗をびっしょりかいて、バタバタと手を振った。
そう可愛く慌てられると、ますます弄りたくなってくるのが小鳥のサガってやつよね。

「まだ酔いが醒めてないんですって! ほら、お酒臭いですもん!」

「もう……据え膳ですよ据え膳! 二人に操られたままでいいんですか?」

「そういうわけじゃなくて………」

「操る糸を断ち切って♪ ですよ!」

「いつもネタがちょっと古いですよね」

「そ、そんなことに気付かないでいいですから!」

無自覚なジェネレーションハラスメントを受けるも、ここで負けるわけにはいかない。

なんてったって、これは一世一代の大勝負なんですもの!
全身全霊をかけて、この『遅咲きガール大作戦』を成功させないと!


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