9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)[sage]
2012/08/23(木) 06:20:18.14 ID:XN+yu6zQo
憂「律さん」
律「ん?」
憂「私は、お姉ちゃんを見直したりはしませんよ。最初からお姉ちゃんには一片たりとも失望なんてしてませんから」
律「あー…うん、ごめん、そこは言葉間違った」
そうだ、この姉妹にはその言い方は間違ってる。
でも……
憂「律さんのご家族も、ですよ」
律「えっ?」
憂「家族が家族に失望なんかするわけないじゃないですか。だから「見直す」っていうその前提自体、起こりえないと私は思います」
律「………」
憂「……おねえちゃんは、大学ではどんな感じですか?」
律「えっ? えーと、「憂のご飯が食べたいよー」とか言ってるけど、ちゃんとご飯もたくさん食べて同じ学部の子に引っ張られながらも講義はちゃんと聞いてて」
憂「はい」
律「寝坊もするけど遅刻はしないし、最近は特に音楽には前向きで、らしくないほどいろいろ考えてる時もあって、とにかく成長してるよ。そこは間違いない」
憂「そうですか」
唐突に話を振られたけど、私の中での予定通り、憂ちゃんが唯を見直すようなことを並べた。
憂ちゃんに論破された今となっては、それにどんな意味があるのかさえ見えないけど……
憂「お姉ちゃんは、私の知らないところで立派に成長してるんですね」
律「う、うん……」
憂「でも、私の前では変わらずに甘えてくれた。それってすごく嬉しいことじゃないですか」
律「………」
憂「全部が変わってしまうほうが、怖いと思いません?」
律「ん……まぁ」
憂「お姉ちゃんが独り立ちできるくらい立派になっても、私には変わらず甘えてくれると、私はすごく嬉しいです」
律「…………」
憂「変わったところは変わったところでこうやって垣間見れて、それでも私の前では変わってないところもちゃんと見せてくれて」
律「……………」
憂「変わらない人もいないし、人には変わらないところもあるんです。それに、何かが変わっても変わらなくても、お姉ちゃんはお姉ちゃんですから」
律「そ、っか……」
憂「変に着飾ろうとしない、ありのままを見れる『家族』って立場に、私はすごく満足してますよ」
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