過去ログ - 男「銀河鉄道は」女「夜の街に」
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47:みの ◆hetalol7Bc[sage]
2012/08/28(火) 00:49:34.11 ID:bOaug2Ec0


八、鳥を捕る人


「ここへかけてもようございますか。」

がさがさした、けれども親切そうな、大人の声が、二人のうしろで聞こえた。

それは、茶いろの少しぼろぼろの外套を着て、白い巾でつつんだ荷物を、二つに分けて肩に掛けた、赤髯のせなかのかがんだ人だった。

男「ええ、どうぞ。」

男は、端に寄って挨拶した。
その人は、ひげの中でかすかに微笑いながら荷物をゆっくり網棚にのせた。

男は、なにか大へんさびしいようなかなしいような気がして、
だまって正面の時計を見ていたら、ずうっと前の方で、硝子の笛のようなものが鳴った。




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