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121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/10(月) 00:10:01.22 ID:Rc4G2L0yo

 玲子叔母さんは都心の瀟洒なマンションに一人暮らしをしていた。叔母さんのマンシ
ョンの部屋からのビル街の景色、特にその夜景が好きだったあたしは時々この部屋を訪
問していた。

 あたしはエレベーターで十七階まで昇って叔母さんの部屋のチャイムを鳴らした。

 約束して訪れたわけではないので留守かもしれない。一瞬そう思ったほど間が開いた
けどそのうちインターフォンから叔母さんののんびりとした声が聞こえた。

「あたし、明日香だけど」

「ああ、あんたか。今開けるよ」

 目の前のドアが開いて何だかだらしない格好の叔母さんが姿を現した。あたしにだっ
て人のことは言えないけどこれは相当なものだ。

「叔母さん、その格好さあ」

「シャワー浴びてたからね」

「あたしが一人じゃなくてパパとか兄貴とかと一緒だったらどうすんのよ」

 叔母は濡れた髪をかきあげて笑った。

「どうするって、別に結城さんとか奈緒人君になら裸を見られたってどってことないじ
ゃん?」

「・・・・・・入っていい?」

 平然と笑っている叔母に根負けしてあたしは叔母の格好についてはもう何かを言うの
を諦めた。

「その辺に適当に座ってよ」
 叔母は言った。「夕飯食った? あたしはこれからだけど一緒に食べる?」

 叔母のマンションの窓からは都内の夜景が綺麗に見渡せた。

「うん」

 あたしは言った。




「それで?」

 夕食のテーブルに着いた叔母があたしに聞いた。ようやくスウェットに着替えた叔
母はあたしのママの妹とは思えないほど若々しかった。独身の叔母は時折だらしなく時
折あたしがドキッとするほど若々しく素敵な女性になる。

 三十前にして未だに独身の叔母さんは中高生向けのファッション雑誌の編集部で仕事
をしている。そのせいかどうか、時折見せてくれる叔母さんのファッションはすごく格
好よく素敵だった。

「今日は何か用だった?」

「うん」

「つうか明日香。あんたここに来るって姉さんに話してあるんでしょうね?」

「・・・・・・今から電話する」

「はあ」
 叔母は大きなため息をついた。「また黙って家出かよ。あたしが姉さんに怒られるん
だよ」

「ごめん」

 あたしは叔母さんに謝った。


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