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180:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/09/24(月) 23:54:07.10 ID:iCwr9AuZo

 この調子ならあたしが何を言ってもユキは信用してくれそうだった。

 あたしは最初に考えたとおりユキと話をしようと思った。ただ、住宅地だからこの辺に
はカフェもファミレスもない。五分くらい歩いたところに児童公園があるけどそんなとこ
ろに誘ったらフレンドリーに見えるユキでも警戒するかもしれない。

 あたしは恐る恐るユキにこの先の公園で話をしないか聞いてみた。

「いいですよ。そこの公園でしょ?あたしの家の向かいだし」

 あっさりとユキはOKしてくれた。あたしの容姿が大人し目だからというだけでは、富
士峰の子がここまで無警戒になるはずがない。

 考えられるのはどちらかだった。

 この子が誰にでもほいほいと付いて行くようなバカな女の子なのか、それとも兄貴の名
前がそれほどユキの中では大きな存在なのか。

「ありがとう。じゃあ行きましょう」

 あたしは歩き出した。ユキもあたしのすぐ後ろについてきた。

「時間取らせちゃってごめんなさい」

 あたしは自分の格好を意識して少し大人びた言葉でユキに謝った。

「いえ。あたしもナオトさんの妹さんと話せるなんて嬉しい」

 自分から声をかけたのにあたしは何だか一瞬いらいらした。だけど今はそんなことを考
えている場合じゃない。

「座りましょうか」

 あたしはユキと一緒に人気の無い児童公園の固いベンチに腰を下ろした。ある程度は本
当のことをユキに伝えたうえで聞きたいことを聞いた方がスムーズだろうとあたしは思っ
た。

「いきなりでごめん。鈴木ナオちゃんて子知ってるかな」

「知ってますけど・・・・・・明日香さんって何であたしの名前知ってたんですか」

 あたしは息を飲み込んだ。でも多少は疑われてもここは少しの真実を混ぜておく方がい
いのだ。あたしは思い切って告白した。

「あのね。最初に謝っておくけど、あたしの知り合いが前にあなたとナオちゃんにひどい
ことをしようとしたことがあったでしょ」」

「あ・・・・・・」

「そう。あの時は本当にごめん。何とかあいつらをやめさせたんだけど」


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