4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/08/29(水) 00:12:10.55 ID:ogCHSW01o
だからせっかくたまに早く目を覚ました朝なんだし、朝食抜きでお湯が沸いたらコ
ーヒーだけ飲んでさっさと高校にでかけてしまおう。今日は兄友がコンプしたゲームソ
フトを貸してくれることになっていたから、DSを忘れずに持って行こう。
そう考えると僕は早い時間にも関らず少し焦ってきた。誰も起きる前にメモを残して
家を出なければならない。メモには部活があるから早めに登校しますと書いておけばい
いだろう。
そこまで考えたときにやかんがピーッと鳴ってお湯が沸いたことを告げた。
僕はインスタントコーヒーの粉を入れたマグカップにお湯を注ぎ、リビングのソファ
に座ってテレビを点けた。早朝の天気予報が画面に映し出される。
今日は突然集中的に雨が降ることがあるらしい。窓の外の冬の朝の様子からは降雨の
予感は少しも感じられないけど、天気予報で気象庁がそう言っている以上傘を用意した
方がよさそうだ。
僕はコーヒーを飲み干すとカップを流しに片付けてから登校の準備にかかった。顔を
洗って歯を磨き制服に身を通してもまだ家族が起きてくる様子はなかった。着替えるの
とカバンを取るために一度自分の部屋に戻る途中で妹の部屋をちらっと眺めたけど、妹
は相変わらずだらしなくでもしどけない格好で自分の体を晒しながら寝息をたてていた。
僕はこの日、両親には早く登校するというメモだけをテーブルに残して家を出たのだ
った。
1002Res/1204.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。